『りびんぐゲーム』などの星里もちるのマンガ。
マンガ家の家族が題材、マンガ家がマンガを描かずにマンガ家の子供の姉妹がゴーストライターとしてマンガを描く話。
『りびんぐゲーム』でもそうでしたが独特の画風が可愛くて読んでいて楽しい。
描かない理由や母親がいない理由は伏せられており、伏線がどう回収されるのか気になりますが、2巻以降を読むかはまだ決めていません。
「マンガ」カテゴリーアーカイブ
INOZ
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伊能忠敬を題材としたマンガ。
地図好きとして興味深く読んでいます。
登場人物のうち空は架空の人物のようですが、どのような役回りになるのか楽しみです。
続く道 花の跡
『続く道 花の跡』を読了。読切のWebマンガ。Twitterで多くの方が絶賛していたため読んでみました。週刊少年ジャンププラスのサイト続く道 花の跡で無料で読めます。
日本初のコンピュータの開発にまつわる話。ノンフィクションではありませんが、実話を元にしています。小田原のふりっぷちゃんは富士フイルム工場でのFUJICで、岡城課長のモデルは岡崎文次ですね。
私は直接にお会いしたことはありませんが、学生時代に岡崎文次の名前はたびたび聞いていたため、親しみを抱いていました。作中の真空管でフリップフロップを作るとのシーンで出てくる回路図に電子計算機概論の授業を思い出し、懐かしく苦々しく感じます。
ストーリー中盤ではラッダイト運動のように機械を壊そうとしますが、最近のAIや大規模言語モデルの発展とAIの利用を規制しようとのニュースが重なります。
私は規制するのではなく有効に利用するほうが良いのではと考えますが、一方で小学校の授業には計算機やスマホは使わないほうが良いのではとも考えており、このマンガで過去の歴史を振り返ることにより、技術と人間との付き合い方を考えさせられました。
計算は計算機が行い、炊事も洗濯も掃除も機械がやってくれるようになる未来が現実になりました。多くの職業がなくなりましたが、プログラマーやYouTuberといった新しい職業が登場しました。需要と供給が一致しない就職難でかつ採用難な時代ではありますが、失業しても社会福祉により生きていけるようになり、労働環境も生活環境もこのマンガの時代に比べれば改善しています。技術の進歩により便利になり豊かになり幸せになっていると私は考えます。
人間が作った技術と人間の生き方に考えさせられ、人生の素晴らしさに感動させられたマンガでした。
ボールパークでつかまえて!5巻〜9巻
野球場マンガのボールパークでつかまえて! 5巻から9巻までの5冊をまとめて。
気になる点
– 選手の成績が良すぎ。
– 野球シーンの臨場感が無い、画力に欠ける。
– 千葉のチームが福岡のチームに開幕3連勝しない。
– ルリ子とお兄さんの恋愛のストーリーが進まない。
選手の成績、外国人選手が30本打つなんてありえないでしょう、昭和じゃないんだから。
野球シーンの臨場感が無い、画力が足りていない。野球場マンガであって、野球マンガではないので構いませんが。
千葉のチームが福岡のチームに開幕3連勝とかサラっと書いてるけど、いくらフィクションとはいえ現実味がなさすぎる。
ルリ子とお兄さんの恋愛はストーリー的にどうしたいのかわからない、進まなくてもこのままで面白いのですが、中途半端。
どんぐりの家 1巻
マンガ『どんぐりの家』第1巻。
著者は山本おさむ、AppleのBookで紹介されていたので読んでみました。
山本おさむのマンガは20〜30年前に『わが指のオーケストラ』『遙かなる甲子園』を読んでいて感動していました。
この『どんぐりの家』も無料の数ページを読んで感動し、懐かしさもあり買いました。
連載されていたのは1993年と上記2作品と概ね同時期、内容も同様に聴覚障害をテーマとした重い題材ですが、実話をもとにしたストーリーと画力ある絵で引き込ませられ、涙が止まりません。
その20〜30年前とは異なり、私も人の子の親となり、家族を描いた作品に感情移入が深まります。
全7巻とありますが、1巻の巻末に「完」とあり、1巻だけでもストーリーが完結していて満足できました。
ボールパークでつかまえて!3巻4巻
野球場マンガの『ボールパークでつかまえて!』
3巻は同級生がマスコットの中に入っている話にウルっときました。
4巻の観客が白い紙を掲げる場面は、本家の千葉ロッテが昨年のCSで「この1点をつかみとる」の紙を掲げましたが、本家がこのマンガをパクったように思いました。
本家にも影響を与えるマンガ、偉大です。
2003年のゲームボーイミーツゲームガール
2003年のゲームボーイミーツゲームガール。
テレビゲーム関連のライター戸塚伎一さんが2003年頃に描かれたゲームを題材とした4コママンガとその解説。
Kindle限定のようです。
懐かしいゲームもあれば、知らないゲームもありますが、私のゲームの趣向が戸塚さんに似ているためか、どのマンガも解説記事も楽しめました。
昔のゲーム少年の感じがなんとも味わい深い。
マンガは2003年の頃のリマスターでとのことですが、解説は令和のいまの視点で描かれていて、昔のゲームがいまどうなったかもわかります。
2003年頃のレトロゲーム好きなかたにおすすめします。
ボールパークでつかまえて!1巻2巻
野球場のビールの売り子のマンガ『ボールパークでつかまえて!』。
千葉ロッテマリーンズと幕張の野球場(ZOZOマリンスタジアム)をモデルにしていて、千葉ロッテマリーンズと幕張の野球場が好きな私にピンポイントで刺さります。
ビールの売り子、選手、観客、警備員、選手の奥さん、選手の彼女さん、売店の店員、警備員、審判、ウグイス嬢、マスコット、食堂の調理師、などなど、球場で働く人たちらを題材に、彼女ら彼らの日常を切り取っています。
マリンの内野席で野球を眺めるのが好きなかたにおすすめ、セ・リーグのファンやマリン行ったことないかたは楽しめないと思います。どれだけストライクゾーン狭いのか、だが、それが良い。
ヒカルの碁
マンガ『ヒカルの碁』全23巻を読みました。Kindleの電子書籍で、価格は23巻でおよそ1万円。
私は囲碁が趣味で、またプログラマーとしての仕事の研究で囲碁を扱っています。棋力は5級程度と素人に毛の生えた程度ですが、普通の人よりは囲碁に詳しいと言えると思います。
ヒカルの碁は知ってはいたものの、連載開始の1999年にはマンガは卒業していたため読んではいませんでしたが、通っている囲碁教室の先生に勧められて、重い腰を上げて読んでみました。
読み始めると面白く、一晩で5巻ずつ、5晩で読んでしまいました。
ストーリーは、小学生の少年が江戸時代の囲碁の名人の幽霊に取り憑かれて囲碁を覚え、プロ棋士になっていくというもの。
こう書くと荒唐無稽ですが、現実の囲碁業界を綿密に取材していてストーリーにリアリティがあります。絵も私が行ったことある日本棋院などが写実的な画風で描かれていてこれもリアリティがあります。
主役級だけでなく脇役も含めて魅力ある登場人物とストーリーに絵に惹かれ、非現実的な設定にも違和感がありません。
むしろ20年前と現在の囲碁界隈の違いに違和感を抱きました。
まず、なんといっても囲碁AI。20年前の囲碁ソフトの実力はGnuGoの5級程度でしたが、現在はプロに3〜4子を置かせるレベルです。現在だとヒカルの碁のストーリーは囲碁AIによるカンニングを疑ってしまうでしょう。強い打ち手を求めるならAIと打てば良いだけで、話が成り立ちません。17巻で神の一手はコンピュータから生まれると予言していて、それは実現しましたが、それだけです。
タバコも違います。登場人物の多くが(中学生も)タバコを吸っていますが、現在は日本棋院も碁会所も禁煙ですし、タバコを吸われるかたは少数派です。
男尊女卑なセリフも気になりました。
ただ、私がこれらの違いを感じた理由は、20年前に比べて人類が進化しているから、現在が20年前に比べて良い世界になっているからでしょう。
ストーリー内に出てくる盤面図は、私の実力では理解できませんが、出てくる囲碁用語はわかるので、話の筋は理解できます。
それでも、第1話に出てきた囲碁教室での詰碁の黒のサガリは少し考えて理解できました。こういうのわかると嬉しいですね。
全般に、囲碁マンガとして、大いに楽しめました。囲碁や囲碁業界に詳しくなり、囲碁に対するモチベーションが高まりました。
ローカル女子の遠吠え第1巻
マンガ『ローカル女子の遠吠え』1巻を読了。
Uターン帰省した静岡県民女子が地元企業に就職した話。4コママンガ。
静岡ネタ、東京と地元、アリとキリギリスな生き方、など。
結婚相手に「してくれる」を求めるお嬢様と「しない」を求めるりん子とのくだりが印象に残る。